大きな北国での小さな日常。

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This is 行った

昨日は研究所内、というか大学全体の Fire Drills(避難訓練)の日。
非常用サイレンが鳴ったら、規定の避難路を使って迅速に建物の外へ。
その後は警察(セキュリティ)による講評を聞いて終了。
まぁ、日本での訓練とほぼ同じだと考えてくれていいです。
ですがその時間は実験手術中だったため、私と担当研究員は欠席。
結論から言えば、欠席しても何の問題もなかったのだけど。

話はそのFire Drill 開催の通知が届いた3日前に遡ります。

メールが届いた直後、実験手術担当の研究員(いつものポスドク兄さん)と
「別の日にしよか?」と相談。
本来なら作業を中断して外に出ないとダメなのだけど、実験手術は字の如く
「手術」なので、当該ラットちゃんの頭はぱっかり開いてるし、麻酔もかかってる状態だから
「そんなラットちゃんをどのくらい放っておいていいのか?」のが私達の懸案事項。
毎年、訓練後の講評が結構な時間を取ってたりするんでね。
特に今回の手術は、Stimtrodeと呼ばれる神経パルスを刺激する器具を予め装着されたラットに
別の信号伝達器具を装着するという、ポスドク兄さんにしてみればとても大事な手術。
なので、この避難訓練の日を避けようと決めた訳。

が、振替日を予約しようとも肝心の手術室が空いてない。
空いてる時はがら空きなのに、どれもこれも都合悪い日ばかり。
さらにポスドク兄さんとこへ、出張中の大ボスから
「早く(そのラットを使った)データを出せ」という督促メールが。
そんな現状を踏まえた上で、セキュリティ部と研究所秘書宛に
「今回の訓練について、僕とやまざきはパスします」と、兄さんが欠席届けをメールしてくれて
(「次回の訓練時はもうちょっと早く連絡して下さい」の一文をちゃんと付けてた)
セキュリティ部も快諾。あー、よかった、よかったと胸をなで下ろしてた矢先に。

うちの研究所には「秘書」的な業務をする人が3人いる。
一人はうちのラボグループ専門。彼女はとても仕事が出来て、性格もさっぱりしてるので
うちのラボの人気者。私も大好き。
そして今回の避難訓練や一般開放など「ラボ全体関連のイベント」を統括する女性が2人いる。
で、ポスドク兄さんがメールした宛先は、訓練通達メールを送った女性(Aさん)。
これは当然だと思うし、私もきっとそうする。そしてAさんは
「当日は、セキュリティが最終見回りをする際に名前を聞いて後、追って不参加者だけの
訓練を行なうからそのつもりでね」と、返信として送ってきた。

だがしかし。

不参加と聞いて、もう一人の秘書の女性(Bさん)が
「避難訓練に参加しないのは法律違反」と言い出した。私と兄さん、二人して「はぁ?!」である。
このBさんは研究所が創設されてからのスタッフさんで、いわゆるお局。大お局。
自分が気に入ってる人とそうでない人との態度が激しいので、評判が両極端という人。
最初、私は彼女のお気に入りだったのだけど、その裏表の激しい性格がどうも苦手だったため
距離を置き始めた途端、何回かあからさまないけずされましたわ(以前、ここにも書いた人)
こういうタイプは得てして、自分が中心にならないと気が済まないのよね。
だから今回の場合、もし兄さんがBさんにもメールしてたら、こうにはならなかったのかもだけど
でもそんなの知ったこっちゃねーわ。

ということで、当日は予定通り手術決行。
従来とは違うちょっと変わった手術でもあるので、学部生やら別ラボのポスドクやらなど
ギャラリーも数名。兄さんも私も、ギャラリーからの質問に答えつつも自分達のことを。
そして、突如としてサイレンが。
「はい、みんなは外に出てー」「僕らは残るからー」と、ギャラリーを誘導。

はー、これでやっと静かに集中できるわ←兄さんの本音
セキュリティの職務質問って、本当に名前しか聞かないのかな?←私の本音

兄さんは「念のため」と、事の顛末を理解していないセキュリティの論争が起こった場合を考え
自分との間にやり取りされた、一連の「欠席了承」メールをプリントアウトしていた。
私は「念のため」と、事の顛末を理解してないセキュリティとの論争が起こった場合を考え
「罰金なら払いますよ。いくらですか?」といった、決め台詞をいう時の決め顔を想像していた。
この話を聞いた兄さん、「逮捕されたいの?!」と大爆笑。

違う、アナーキストになりたいの。
I fought the law, and the law won って言いたいの。

兄さん、さらに爆笑。普段は比較的クールな人なんだけど、よっぽど受けたと見える。

「だってこんな機会、滅多にないしー」など話しながら手術をしていた所
ギャラリー達がわらわらと戻って来た。。。。。って、10分も経ってないよ?!
「本当に行ったの?!」「行きました!」「早過ぎるわ!」
どうやら、今年の訓練は本当にあっけなく終わったらしい。
つまらん、つまらん。何もかもつまらん!

結局、実験手術は約4時間かかって無事に終了。
また、Aさんが再度確認してくれてた結果、訓練欠席は別に違反でもなんでもなかった。
代わりに術後、あちこちで「やまざきってば、逮捕されたがってたんだよ」と
言いふらされることにはなったけど。ふん。

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ご覧よこれがー はだーかのボクサー

お陰さまでプレゼン発表が無事終了。
前日に仲良し院生ちゃん達の前で練習した際、スライドに掲載されてない部分
(次のスライドへの繋ぎや補足説明)の語彙が貧困過ぎることを、我ながら痛感。
自宅に戻ってから「脚本か!」と突っ込まれてもおかしくないような
それこそ「Good morning, everybody」から始まる部分から、自分で話す内容をタイプアップ。
同じ単語をつい使ってしまいがちなので、似たような別の単語を辞書で調べたり
ペーパーほど厳しくはチェックしなかったものの、文法も確認してみたりして。
PowerPointを使ったことある人なら見覚えがあると思うのだけど
スライド欄の下にある、説明文を記入できる部分にその「台本」をまたタイプ。

ここまでして臨んだ本番。

ミーティグルームに設置されているパソコンの位置が変わっていたので
せっかく吟味した「台詞」が、あまりよく見えない場所でプレゼンすることに。
スピーチ台に立った途端、台詞が全部飛んじゃったよ。
だもんで、結局いつものように同じ単語ばかり使う羽目に。
おまけに流暢さとはほど遠いスピーチ力。。。。しゅん orz

専門的な突っ込んだ質問をいくつか受けたけど、言葉足らずな部分は
ポスドクさん達がフォローしてくれたお陰で何とかクリア。
総合的に「大変よくできました」評価を頂いたものの、やっぱりペーパーは
もっと読み込まないといかんなと反省。
でも自分の弱点がわかったことはよかったと思うから、改善して明日へ繋げましょ。

今回のプレゼン作成にあたって、言葉では言い表せないほどお世話になったのが
同じコラボレーショングループである、GラボテクニシャンのD君。
コンゴからの留学生にも関わらず、卒業式では最優秀成績生徒として表彰された頭脳明晰な子。
なのに物腰は柔らかくて性格もいいという、非の打ち所のない子でもある。
いるんだね、本当にこんな子が。

今回のプレゼントピックは、Gラボが導入した新テクニック
(Optogenetics:光に反応するバクテリアの特性を使った神経細胞オン・オフ技術)なので
私より一足先に準備にあたっていたD君が「参考に」と、自分の資料を送ってくれたのだけど
「これ、全部読んだの?そして全部理解したの??」と、つい言ってしまった量・質共に
濃厚なボリューム。
「ボクはDラボ専属だから(担当業務が多い私より)読む時間がたくさんあったんだよ」と
本人はサラリとご謙遜。またそれが嫌みでもないんだわー。
ここまで爽やかだとムカつくよりひれ伏すしかないわー。

それでも、首席卒業の実力は伊達じゃない。
私の質問に「わからない」と答えたことは全くなし(私の質問が簡単すぎたのかもしれんが)
単に答えだけでなく、その事象の背景についての補足も必須。
「この論文のポイントはここ」というのを毎回的確に示してくれたお陰で
今回のトピックに関してだけではなく、論文の読み方についても改めて勉強になった。

今更ではあるけれど、知識の構築において「留学生だから」「非英語圏出身だから」は
全くもって無意味だわ。私にはまだまだ足りないものが一杯あるなぁ。

ということで、久々すぎる久しぶりに「本日の論文」を続きに掲載↓

続きを読む

肩に力が入り過ぎ

今回のプレゼン発表は、自分でも結構気合いを入れてるとは
ここでも何度か書いたけど、それ故に詳細を調べ過ぎてるようで
アウトラインとスライド1枚分のボリュームとのバランスが、かなりよろしくない。
ペーパーならこれでちょうどいいんだけど、スライドにびっしりな字の羅列なんて
私自身が見たくないし、実際のところ他人はそんなにじっくり読み込まないし。
頭ではわかってるんだけどねぇ。

だもんで、今日は土曜日にも関わらずラボでせこせことスライド作り。
でも新しい論文見つける度に
「この情報もいれなきゃ」とか「こういう表現の方がいいのか」とかとか
細かいところばかりに目がいっちゃうのよねぇ。
ホント、木を見て森を見ずの典型的パターン。

定例ラボミーティング中のプレゼンだし、ラボメンバーの殆どはPhD。
だから「全体のコンセプトだけを押さえていれば大丈夫」と思う自分と
「それ故に違うアプローチをして自分をアピールしなきゃ」という思う自分もいて
プレゼン担当の順番が来る度に二人の自分が葛藤。大葛藤。

幸い、仲良しポスドクさん達が完成したスライドを事前に校正してくれるということなので
週末で一気に形にするつもり。本当は明日もラボでやりたかったんだけど
さっき外を覗くと雪が降ってたから(実話!)家で引き蘢り可能性大。
ダラダラしないように、ここはしっかり気合いを入れるわよ。


知らない街を旅してみたい

自席にいると何かとヘルプ依頼やら問い合わせがくるので
今日は別室に籠る作業をわざわざ探して、午前中はそこに避難してましたわ。
頼ってくれるのは嬉しいし、私でよければ出来るだけ力になるつもりで
応えてるつもりだけど、ひっきりなしに続くのはさすがに辛い。
隠しカメラか何かで、私の動向をチェックしてんじゃないかと思うくらい
こっちが一息ついてる時に限ってくるからね。

そんな毎日が続いてたせいか、明日の実験手術が担当ポスドクの都合で
キャンセルになった途端、緊張だか気合いだかがプツンと切れちゃって
結局、午後もそんなに使いモノにならず。
でも先日の休日出勤の代替として、午前中は少しゆっくり出来るかと思った矢先に
別の実験手術が入ってしまったよ。これはその日で終わる実験なので
いつものように付きっきりでアシストする必要はない代わりに
麻酔薬を注入しないといけないから、実験開始の2時間前には準備が必要。
結局、いつもの出勤時間ってことね。いや、それより早いか(泣)

プレゼン作業はやっと目処がついたものの、完成まではまだ遠い。
今週末出勤予定のポスドクさんが、スライドチェックしてくれるというから
ドラフトだけでも早く仕上げないと。てか、今度の週末も事実上出勤だな。

これも来週までの辛抱じゃ。
一段落ついたら、あれもこれもそれもどれも全部やってやる←意味不明

順番は守ろう

昨日は休日出勤。とはいえ、最初から決まってた訳ではなく
先日の同僚達との飲み会で、メキシコ人ポスドクさんが
新しいテクニックを使った実験を日曜日にやるかも、という話から発展して
「見学したいし、多少なら手伝うし」と、ある意味ボランティア的な休日出勤

の筈だったのが、最後からほぼ最後までがっつりアシストしてしまいまして。
休日なのに9時間勤務ですよ。
外は季節外れの大雪で、積雪量が30センチある中での研究所入りですよ。

でもそれはしょうがないというか、別にどうってことないのだけど
問題は、今回のテスト実験が大学側の許可を得てないのに行なわれたことですよ。
一番のぺーぺーである私はもちろんのこと、担当ポスドクさんも彼女のボスから
直前に「やって」と依頼があったそうなので、彼女の意思でのテストではない。
つまり、大ボス含む私達の上司達がフライングで行なったテストだったということ。

認可を得ないまま実験を行なったこと自体は、別に犯罪ではないものの
「動物を使って実験」という、なかなかデリケートなトピックなので
正規のプロセスを踏んでないということは、それこそ倫理を旗印に声を挙げる
様々な団体さん達に刺激を与える可能性があるということ。
特に北米は活動的すぎる団体さんも多いらしく、聞いた話によると数年前、
アメリカの某ラボが自分とこのHPに、ラットだかマウスだかを使って実験してる画像を
掲載したところ「動物虐待に反対」という名目で、脅迫電話やら殺人予告の手紙などがわんさか届き
最終的にラボは閉鎖されてしまったということがあったそうだ。そしてPIはノイローゼに。ひゃー。

だから大学側の許可を得るために、担当者や使用動物数、また該当実験の手順など
全てにおいて何もかも詳細に書かれた「申請書」書類作成作業が必要になる。
もしこのテスト実験が本格的にプロジェクトの一つとなるならば、その申請作業は必須。
だけど、今回のようなぶっちゃけ「テストのテストのテスト」ためだけに
膨大な時間はかけられない。だから先行でやってまえ!という大ボス達の気持ちは
わからないでもない。
でももし何らかのルートでバレた場合、まず矢面に立たされるのは現場にいた私達な訳で。

そんな、ちょっと複雑な事情が背景にあったことを知ったのが今日だったので
本来なら、新テクニックが成功したことをポスドクさんと声高々に喜びたかったのだけど
お互い自主的に箝口令ですよ。知ってる人はもちろん知ってるけど
敢えて自分達からは言わないでおこうと。

ちゃんと最初から説明してくれれば、こっちもちゃんと口裏合わせるのにね。うむ。

プロフィール

やまざき

Author:やまざき
萌えに意味なんてなくてOK

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