大きな北国での小さな日常。

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今日が帰国日

ただいま空港です。
留学時代から数えて約10年近くいたこの国としばしのお別れ。

ここまで居るつもりもなかったけど、日本に戻るとも思ってなかった。
何度も言ってるけど、ホント人生って一寸先は闇。

住居など生活基盤が整うまで、Twitter含めて更新は滞るかと思います。
でも絶対に戻りますのでその日までぜひともお待ち下さいませ。
浮気してもいいけど、最後はワタシのところに帰ってきてね。

同僚達が餞別の言葉として
「Have a great new adventure」というフレーズを送ってくれました。

そっか。
これからの私の毎日は「新しい冒険」なのか。
次のステージではどんなパーティーを組むのかな。
もうね、楽しみしか脳裏にないわ。

当ブログ・Season-2開始までしばしのお待ちを。

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写真には写らない美しさがあるから(画像あり)


前記事にも書いたけど、こんな道を片道7時間かけて走った今回の旅↓



とはいえ、運転してくれたのは同じラボのポスドク兄さんですけどね。
無免許の私とルーマニア人のポスドクちゃんは、往路復路とも延々喋り続けてました。
途中で疲れて黙り込む瞬間があると思ったけど、そんなの杞憂。道中あっという間だったよ。
どんだけマシンガントークしてたんだというね。
そして目的地にて、私達の元同僚のポスドク姉さん(グルジア人)と合流。
女三人集まれば喧しいとはよく言ったもので、四六時中食べて喋って笑ってと
普段一人旅が基本の私にとって、なかなか新鮮な旅のシチュエーションでございました。

正直、帰国する直前の旅だったのでスケジュール的にはかつかつだったんだけど
思い切って行ってよかった。今度いつ会えるかわからないとはいえ
最近はSNSツールやSkype使えば、リアルタイムでコンタクト出来るし
ホント、便利な世の中になりましたわ。だから「寂しい」という気持ちはあまりなくて
むしろ「また会おう!」と力強く手を振って帰ってきました。
前から言ってるけど、いざとなればまたこの国に戻ればいいんだしね。

そしてこれが帰り道↓

IMG_2629_convert_20140507045530.jpg


この地平線の広さは日本じゃ絶対に観る事が出来ないよね。
あと場所によってはロクに舗装されてないボコボコな道がかなりあったんだけど
この地域は冬になると、完全に雪が降り積もってしまって毎回道路が凍結するとか。
だから舗装修理する時間がない→してもほぼ無駄という現状と聞いて
(これまた日本じゃ考えられないなぁ)と、この国の現状を今頃知ったり。

地図で確認すれば国土の広さは一目瞭然だけど、やぱりこの目で見ないと
知らなかったことがまだまだたくさんある。約10年近くこの国に住んでたけど
この国の表面部分すら大して見てなかったと思うと、かなりもったいないことをした感が
今更ながら湧き出てきたけど、当時は当時なりの自分で生きてたつもりだったから
それはそれでよしとしなきゃね。

先述した地平線の広さに加えて、夜空の美しさも日本ではなかなか観られない景色だと思っている。
1000のタンバリンを打ち鳴らしたような(by Rosso)星屑の数々は勿論のこと
空気が乾燥してるから夜空が澄み切った一枚の大きな漆黒色のカンバスに見える。
その巨大なカンバスに、ぽっかり浮かんだ月とその周りを煌めく星達。
これだけでも充分美しい絵面なんだけど、さらにその間を縫う様に飛行する渡り鳥の群れを観るのが
個人的に大好きな景色だった。まだこの国に来て間もない最初の数ヶ月間は
ほぼ毎晩夜空を見上げては、まるで美術観賞をしてる気分に浸っていた。
そのうち自分の生活ペースも徐々に出来上がってきて、気がつけばこうしてまともに空を見上げるなんて
ここ数年してなかったように思う。やっぱり人間、上を見上げてないとダメね。

画像でもお分かりのように、日本と違ってこちらの道路には外灯がほとんど備えられてない。
おまけに時間帯のせいか、うちらの車以外は走ってない状態が相当長く続いてたので
車中からでも余裕で夜空のきらめきを見る事が出来た。
そしてここにきてやっと(この国を離れるんだな)という実感がヒシヒシと沸き上がってきて
一瞬ノスタルジックな気持ちになったけど、ルーマニアちゃんのマシンガントークで一気に現実に逆戻り。

この夜空を再びこの目で見ることは当分、いやもう二度とないかもしれない。
だけどこの夜空を見て「綺麗だな」と感じた記憶はきっと一生残っている。
所謂、日本社会のレールからは随分と外れた生き方を送ってしまっているけど
この記憶を持ってる限り、今後の人生の途中で何があってもきっと大丈夫な気がする。
何がどう大丈夫なのかは自分でもわからないけど、こういう無責任な自信って
案外頼りになったりするもんだしね。


無職初日

今日から正式に「無職」となりました。
でも起きた時間はいつも通りで、朝ご飯もほぼいつもの時間に食べてと
ここまでは良かったものの、突然タガが外れたみたいにどっと睡魔が。
結局、お昼前から2時間ほどぐっすり。その後、なんとか荷造りに着手したけど
いろいろと気が抜けちゃった感じで、船便で送るものとスーツケースで持参するものとに
仕分けした程度で一日終了。事前に整理はしてたので、ある程度の選別はすでに完了してたものの
やっぱり書籍の重さが思っていた以上で、さてどうしようかと再思案中。
なんとか来週頭には発送したいんだけどな。

なーんてことを脳裏の片隅に置きつつ、明日から週末を利用してちょっくら旅へ。

なので次回のブログ更新は帰ってからね。
今度は放置しませんよ。


皆、法の下に平等

荷造り前倒しということで、冬用のコートとブーツに関してはすでに梱包したのに
明日の天気予報は「みぞれ混じりの雪」らしいと知って、途方に暮れてるやまざきです。
もうすぐ5月なのに勘弁してくれー(泣)
だけど数年前には6月、私が最初に来た年の9月(到着1週間後)に雪降ったという
国内でも有数の天候変動地域。。。。上下の差、激し過ぎ。結局最後まで慣れなかったよ。

ということで、日本引揚げXデーもあと数週間となりました。それに伴い、準備もぼちぼちと進んでます。
いざとなったらパスポートと財布だけで帰るんだ♪ そう決めたら気持ちがとても楽になりました←え?

今回の帰国について貰ったコメントで一番多かったのが、やはり「おめでとう!」だったのですが
その次に多かったのが「永住権どーすんの?」「市民権どーすんの?」でした。
市民権申請については、そもそも日本が二重国籍を認めてないこともあって
最初から申請する予定はなし。もし2国間のパスポート保持が可能になっても多分しなかったかなぁ。
幸い、日本のパスポートだと大抵の国にビザなしで行けるしね。
それはこの国のパスポートも一緒だから(ビザ免除プログラム加盟国だっけ?)
持ったとしても特にメリットを感じることもなく。選挙権くらい?調べればあるのかもしれんけど。

でも問題は永住権。
選挙権はいらんけど、もしかしたらまたこの国での生活を再開するかもしれないという可能性を考えると
やはりこれは残しておきたい。手間も暇も(お金も)そこそこかかったしね。

この国の永住権は5年毎に更新。
この場合、更新=永住権カード(Permanent Residence Card)の更新のことで
カードが発行されてから5年間の内、最低2年間在住していれば新たに更新をして
また次の5年間の永住権が保持されるというシステム。
私が、Canada Experience Class というカテゴリーで永住権を得たのが2011年10月。
次回の更新は2016年10月。今は2014年4月。結果、2年半在住してるので更新権利あり。

(まぁ、大丈夫かー)と思いながらも、念のためと移民局ホームページをチェックしたところ
「更新した永住権カードはカナダ国内にしか発送しません」とあって
(あら?私、その頃まだ日本だぜ?)なんて自分の状況がよくわからなくなってしまい
思い切って、移民専門の弁護士事務所を訪ねてみた。

結果は「訪問して正解」
やはり餅は餅屋だわ。30分の相談で150ドル払ったけどそれも惜しくないわ。
そんな私が納得した弁護士さんの回答は

移民局の采配次第

「なんじゃそりゃ?!」と思われるかもしれないけど、実際そうとしか言えないんだな、これが。
私が永住権を取得したは2011年で、次の更新は2016年。
5年間の内、最低2年住んでいれば再更新出来ることは先述した通り。
日本の転職先との雇用契約はひとまず2018年まで(状況次第では延長、又は途中解雇)だから
2016年に更新すればその次の更新年は2021年。弁護士さんが指摘したのは
「日本に帰国した今年から2018年までの4年間の空白を、移民局がどう判断するか」

5年間のうち最低2年の在住が条件であることは、移民局サイトにも明確に書かれているものの
先方が示している5年はあくまでも「カード更新の目安」の数字であって、在留期間の区切りではない。
この場合、2016年の更新は多分問題ないだろう。新カードはカナダ国内の移民局事務所に留置きされるから
休暇取ってピックアップすればいい。問題は4年間の空白と重なる2021年の更新がどうなるか。

また、よく税関とかで「担当者によって態度が違う」「言う事が違う」なんてことをよく聞くけど
彼らの権限は絶対なので、隣のブースにいる係員がOKしても自分が当たった係員がNOと言えば
こちらが何を言っても「NO」なんだそうだ。

なんて以上の回答を貰った最後に「Good Luck」と、弁護士さんに言われたと。
ちなみに今回の問題を解決する最良の方法は、私が2016年に仕事を辞めてカナダに戻ること。

ということで、転職先でうまくいかなかったら潔くこの国に舞い戻るよ(今の街はパスだが)。
いざと言う時の逃げ道があれば、変に肩肘張って頑張りすぎることなくていいかもしれない。
一寸先のことすらどうなるかわからないのに、2年後の自分がどうなってるかなんて。
考え始めた途端に思考停止だわ。

その時になって考えよう。
それしか出来ないもんね、今の状態では。

それよりも日本での住まいが無事に決まるのか、そっちが心配。。。。てか、まずは明日の服よ。


春はなんか優しくて残酷

私が所属してる研究所は大学付属であるため、うちのラボ含む各研究室には
修士課程・博士課程の生徒達も在籍しているが、ちょっと特殊な業務内容から
私が関わるのは殆どがポスドクと呼ばれる博士研究員達である。
研究の世界は基本個人商店みたいなものなので、個性の強い人達が多いが
それでも中には気の合う研究者達も見つかったりして、彼・彼女達との仕事は
まさに「阿吽の呼吸」で作業が進む。
しかしそんな気の合う研究者達ほど、次のステップへ進んでしまうことも多い。

ということで、昨日はラボ内でも1、2を争う優秀なポスドク兄さんの送別会。
優秀だけでなく人格者で、それでいてユーモアのセンスもあって
身のこなしもどこか優雅で、とにかく私の中では非の打ち所のない王子様的存在な人だった。
勿論、そんな完璧な王子様はとっくに人のモノ。。。。。奥様も明るくてチャーミングな人でさ
(羨ましーカップルだぜ。くーっ)と、心底から何度も思ったもんである。

とはいっても、王子様本人は決して八方美人なタイプではなく、むしろマイペースで飄々とした人。
喜怒哀楽もほとんど顔に出ない。だから彼の事を「取っ付きにくい人」と思ってるラボメンバーも多い。
では彼のどこが私にヒットしたのかと言えば、前述の彼が醸し出す雰囲気に加えて
とにかく「お互いの距離感がちょうどよかった」に尽きる。
私自身、昔から周囲とつるんでるようでつるんでない部分があって
むしろ「一人行動しないと死んでしまう」という逆ウサギ的性格を持ってるのだけど、彼もそんな感じ。
そういう根っ子の部分が似通ってるせいか、一緒に作業をする時はいつも二人のタイミングが合っていて
お互いがお互いを「一番やりやすい相手」だと感じてたように思う。

加えてさりげない優しさを持ってる人でもあって、それも「やっとくよ」ではなく
「やっておいたよ」と、私の知らないうちに私へのトラブル回避やフォローをやってくれていて
何度も、本当に何度も救われた。

一番胸に染みたのは、父親の訃報で急遽日本へ帰国した際にお悔やみと私の家族を気遣うメールを
最初に送ってくれたこと。亡くなる年の春に父親のことを話してたので
ある程度のこちらの状況は把握していた筈だが、特にその後の容態を聞いてこなかったにも関わらず。
なのにアクションは一番早かった。(相変わらずやることがさりげなさすぎる)と、貰ったメールに咽び泣き。
ちなみに彼を含むラボメンバーの殆どは北米神経学会(SfN)に出席中だったので
帰国の理由を直接話したのは秘書さんのみ。その秘書さんが「やまざきはしばらく留守にします」と
全員に送った特定理由なしの連絡メールで「ピンときた」と、日本から戻った後に本人から聞いた。

見てないようで見ている。そしてここぞという絶妙のタイミングで手を差し出してくれる。
こういう人間になりたいな。ならなきゃな。

ちなみにメンバーの何人かは私が遊び休暇を取ったと思ってたみたいなので
(思いやりと想像力は正比例するのね)ということも知ったけど。

そんな深い慈愛に溢れた、一見クールな王子様は次なるステージへ進んでしまった。
今朝、鍵のかかった彼のオフィスのドアを見て(行っちゃったんだなぁ)と
切ない気持ちになってしまったのはここだけの話。そういう私も去る日が近いんだけどさ。

博士号を取得し、ポスドクという身分になって晴れて「研究者」と名乗れるが
そのポスドクの身分は決して安定していない。
案外、ラボテクなどスタッフの方が雇用条件がよかったりするし。
またポスドク期間が長過ぎると、却ってステップアップの足枷になるという現実もある。
だから入れ替わりがとても激しい。出会って去って、また新しい人が入っての新陳代謝の繰り返し。
今度の職場でも同じ経験をきっと何度もすることになるだろう。

それでもポジティブに考えれば世界中に元同僚達が、知り合いがいることになる。
それも皆、それぞれの母国ではエリート階級ばかりの。
そんな彼・彼女達にとって「昔いたラボで面白い日本人がいたんだよー」なんて
いつか遠い先の未来に、私の事を思い出してくれたらとても嬉しいな。

プロフィール

やまざき

Author:やまざき
萌えに意味なんてなくてOK

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