大きな北国での小さな日常。

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砂漠の街。

本日午後からのお仕事は「風船ふくらまし」に明け暮れておりました。
すごいでしょ? こんな実験もあるんですよ・・・・・って、んなわきゃーない(タモさん風)。

院生Nさんこと、ニールの(イニシャル表記だと名前がダブるので、今回から本名解禁)お誕生日を祝うべく、研究室メンバー全員で風船ふくらませてたんですよ。

しかし、これには恐ろしい裏が。

学会出席中のため、留守になっているニールのオフィスを風船で埋め尽くそう! 完全に埋め尽くそう!! そしてニールをびっくらさせよう!!!
という壮大な計画を遂行すべく40ドル分の風船を購入し、彼の部屋に続いてる隣の天井板を外して、そこから風船をどんどこ投入。つまり本当に風船で彼の部屋を埋め尽くすということ。
今日の時点では、6畳ほどある部屋のドアがすっぽり隠れるほど埋まったそうな。
また本番に備えてビデオカメラも仕込み、ニールのリアクションを録画するんだそうな。

紙一重な人達との行動は、ホント楽しいねぇ。うん←心の底から褒め言葉。


さてさて。

時差の関係で1日ズレるという、誠にズレた再会を果たしたやまざき親子。
「小姑達(=私の妹ちゃん達のこと)に早速報告だわ」という母親の言葉通り、笑えるネタではありますが、結局笑えるネタはこれのみだったという、ロスでの日々は少々切ないものとなりました。

約8年ぶりのロスだったわけですが。

今日の旅行記はダークサイド編でお届けです。
街並みというのは、時間が経てば「趣のある」や「味のある」または「歴史を感じる」といった数々の枕詞が似合うようになるもんだと思ってましたが、この街に関していえばどれも当てはまりませんでした。
はっきりいえば

下品な街になった。

ただこれだけ。

住んでた頃はとても美しい緑並木が立ち並んでいたエリアも、色あせてくすんだエリアに様変わり。
カリフォルニアの青い空というフレーズがあるけれど、カナダの澄み切った青に見慣れたせいか、常にどんよりと埃っぽいベールに包まれた青。

ロスってこんなところだったっけ?

そんな違和感を感じていた私達の追い討ちをかけたのが、元ホストファミリーの老い。
特にホストママ。
元々、足の悪い人なので普段から車椅子生活だったけど、そんな身体的ハンディをもろともしない矍鑠とした職業婦人だった彼女は、軽いとはいえ、さっき話したことをすぐに忘れ、振る舞いが傍若無人になり、部屋を散らかし放題でも全くおかまいなしの、多分(でもきっと)アルツハイマー病の初期症状な状態となっていた。

今回、両親と私が「ロスに行こう」と決めたのは、この元ホストファミリーに会うためで、理由もお互いが「今、会わなきゃ一生会えない気がしない?」と意見が一致したため。

それが奇しくも当たってしまったわけだけど、それでもまさかこんな状態になってるとは思いもよらなかった。
いつもメールのやり取りをしていたのは、大学教授であるホストパパとだったから。

ホストパパはママに比べたら格段に元気だったけど、元大学教授という根っからの学者気質のせいか、家のことに気が廻る方ではなく、さらに現在のママの介護もしているため、とにかく家の散らかり方が異様としかいいようがなく「会えたは嬉しいけれど、この家に数日間お世話にならねばいかんのか?」という、なんとも複雑な気持ちになってしまったのも事実。
「カナダ行きのフライトが早朝だから」という理由にかこつけて、近くのホテルに移動しようかと試みたけど「ボク達はいつも5時には起きてるから」といわれれば為すすべもない。
「ならば、我々がいる間だけでも2人に楽してもらおう」と、掃除や洗濯、冷凍保存できるおかず作りなど、旅行というよりは「家のことをしにきた」感じだった。

言っておくが、わざわざロスまで来て家のことをすること自体、別にイヤだったわけではない。
それは半分覚悟していたし、例え私一人だけ来たとしても同じことをしていただろう。

ただいつも毅然としていた2人が、特に障害を持っているとはいえ、常に身づくろいを小奇麗にしていたホストママのあまりの変わりようが、とても悲しかった。
また両親にとっては「迫り来る老い」が水際まで来ているという、私以上に切なく、リアルな思いを感じていたらしい。

この家にいた頃の私は決して良い子ではなかった。
家にもほとんど戻らず遊びほうけ、学校の代わりに映画館ばかり立ち寄って
親のお金を湯水のように使い、それでいて「毎日がつまんない」とのたまうような典型的は「アホ嬢」だった。

そんな毎日を「ごめんなさい」と言いたくて、だから「今はカナダでなんとかやってるよ」と、私の近況を話したかったのに。
だから話した。だけど、話した翌日にはまた同じことを聞いてくるホストママ。

どうしてカナダにいるの?

その都度、パパがフォローしてくれるものの「あぁ、もうダメだ」と思ってしまった。
何がダメなのかうまくいえないけれど、とにかく「遅かったな」と。

時間というのはあまりにも非情で残酷だ。

澱んだ青空を見上げた先に、エアカナダの機体にあるメイプルリーフのマークが見えて
「カナダに早く戻りたい」と本気でつぶやいてしまった。

肉体疲労はほとんどない代わりに、精神的疲労ばかり蓄積されたロスでの5日間。

もうロスに行くことはないと思う。
ましてや住むことももうないだろう。
住んでいた頃から、元々合う場所ではなかったのかもしれない。

そんな娘のおセンチ気分を知ってか知らずか、母親がロス最後の夜にこうつぶやいた。

ロスで暗い気分になった分、カナダで思い切り弾けさせてもらうわ。

え?

何故、それを今ここで言う?!


また待て、次号!
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