大きな北国での小さな日常。

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It's Science.

普段は極力専門用語は使わない(なるべく注釈を入れる)ようにしてるのですが
今日の日記はその辺、ちょっとままならないかも。ごめんなさい。先に頭を下げておきます。


で。

今回、Independet Study のトピックとして扱っている内容は、かいつまんで言えば
とある内臓器官を摘出したRatに、これまたとあるホルモン剤を長期間注入。
その環境下でどのくらい新規の神経細胞が発生するのか?といったもの。
で、その解析テクニックとして Immunohistochemistry(免疫組織化学)という手法を使用。
これもかいつまんでいえば、検出したい組織(今回の場合、新規発生の神経細胞(Stem Cell))のみに反応する抗体(Antibody)を投入した後、今度はその抗体に反応する蛍光色素を入れて
最終的に該当検出組織を色分けするというもの。
つまり数ある細胞組織の中で、私が注目したい細胞には赤や緑が色づけされていて
非常にカラフル。よって顕微鏡で見ても一目瞭然。このImmuno作業を、メインである特殊環境下に置かれた細胞とノーマル環境下での細胞(Control)それぞれに行い、各々の結果を比較対照&分析するというのが、一連の流れ。

前日にMountした細胞の結果を確認するべく、顕微鏡(confocal fluorescence microscope)で
覗いてみたところ 

なんですか、これわ?!

予想を遥かに超える、いや、予想だにしなかった結果が出てしばらく呆然。

・特殊環境下の細胞結果の方が、Controlより断然いい。あり得ない。
・その2つのControl Sample のうちの一つが、2種類使った Antibody の一つの浸透を完全に拒絶してしまっていて、その色だけ何もなし。つまり真っ黒。ますますあり得ない。

大慌てでニールを捕まえ、なんなの?これ?と聞いてみる。

Honestly.....I don't know.

それはないわぁ←大木こだまひびき口調

Immunoについては研究所随一の知識があるニールですら、しばし絶句するほどの
破壊力を持つこの細胞結果。私が行った手順について「あれやった?これはやった?あれはしなかった?これはしなかった?」などなど、トラブル可能性のある質問をされるも、私の答えはすべて無問題。

てことは、そもそも細胞自身に問題があったんじゃないの? 
Perfusionでのミスによる Tissue Fixation のトラブルとか。


うぅ、そんな細胞採取の段階になるとわかんない。この細胞、私が取ったんじゃないし。
第一、今年はまだ Perfusion していない。
他のAntibodyの結果は問題ないから、今の時点ではエラーとして省くわけにもいかないし。
ホント、どうしよう・・・・
口をアヒルのように尖らせて考えあぐねている私の横顔を見ながら、突然、ニールが口を開いてこう言った。

なぁ、オレのところに戻ってこないか?

え・・・・?

もうこれでわかっただろ? 戻ってこいよ。

でも・・・・・

オレはいつでも待ってるよ。

文字にすると非常に色っぽい展開だがなんことはない、もし今後もIndependent Study をする予定なら、また自分とやろうと冗談交じりで言ってるだけのこと。今回ジェンさんの研究を選んだ際「離婚だ」「オレを振ったな」と散々言ってたので、それの延長。だから私も「こんな私を許してくれるの?」と、上目遣いで言ってみたりした←バカ二人。

同じ神経発生の検出でも、ジェンさんのは「特殊環境下」のみに対し、ニールの場合は「組織のある部分(これは企業秘密ってことで)」と焦点が絞られているので、使う細胞は基本的にノーマルのみだし、例え特殊環境の細胞でも「ある部分」だけに注目すればいい。
だから今回のような予想だにしなかった結果が出ることは極力少ないわけで、そういう意味ではニールの口説き文句(?)もあながち冗談ではないのかもしれない。

その後、着地点は違うものの、今回の実験とほぼ同じ内容を扱っているサイモンにこの結果を見せてみた。

It's weird(変だね)

やっぱり・・・・(がっくり)

そしてニールの時と同様「あれやった?これやった?あれはやらなかった?これはやらなかった?」と職務質問の嵐。しかしこれまた私の回答は全くもって無問題。
「ふむ」としばらく考えたあと「もう一度、同じ細胞の違うセクションでやってみたら?」というアドバイスが。

うん、私もそれをやりたいんだけどね。でもそれをするとS教授に提出するペーパーの締切りに間に合わないの。

ペーパーのことは心配しなくていいと思う。ボクが保障するよ。大事なのはこういう予想外の結果が出た際、いかにきちんと分析して今後の結果に役立てるかだと思う。やまざきが言うように、単なるエラーにしては奇妙すぎるんだよね。それも任意で選んだControl細胞ではなく(注入した)ホルモン量をチェックした上で、でしょ?

わかった。ちょっと考えてみる。

と、その場では答えたものの、ジェンさんが帰ってくるまではあまり大きく動くことは出来ないし(メールで報告はした。明日、もう一度チェックして該当画像を送る予定)いくら今回の期末は例年に比べて余裕とはいえ、そろそろ本腰入れて勉強しないといけないし、これにかかりきりになるのは正直キツい。

プロトコールの急遽変更といい今回の結果といい、どうもスムーズに事が進まない。
単なる「実験失敗」なのか、はたまたものすごい「何か」がこの裏にあるのか、今の私の実力&知識では皆目検討がつかない。

Immuno は一筋縄じゃいかないよ。そこが面白いんだけど。

それはわかる。非常にわかる。
でも何もこの時期にこんがらがらなくってもいいじゃない←ちょっと涙目。
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