大きな北国での小さな日常。

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日本での出来事(その1)

カナダに戻ったのが木曜日。そしてお仕事復帰が月曜日。
その間、金・土・日と3日間お休みがあったわけだけど、その72時間あった中
60時間は睡眠時間と相成った。嘘じゃありません、ホントです。

飛行機の中ではビールかっくらってぐっすり寝てたんだけどなぁ。

自宅に到着したのが深夜だったので、疲れてないわけではなかったけど
それでも時差ボケというほどの疲れではなかった・・・・はずが結果的にこうなった。
実際、日本滞在中はほぼ休みなしの病院通いだったから、今にして思えば
自分でも気づかないくらい疲労は蓄積していたのかもしれない。

しかし、おかげで変な睡眠サイクルがついてしまって
夜8時or9時に猛烈な睡魔→熟睡→夜中12時過ぎに覚醒→明け方まで眠れない
という、厄介な状態になっている。
今の時刻は24時半。さっき目覚めましたよ、ええ。

・・・・・・・・

前回の日記にも書いたが、父親の容態はなんとか快方に向かっている。
現在はリハビリ施設が整っている病院に転院して、機能回復の訓練を毎日受けている。
その病院の入院期間は3ヶ月が区切りで、最長6ヶ月間滞在可。
でも父親の回復ぶりから見て、最初の3ヶ月でなんとかなるかなといったところ。
それでも多少の麻痺は残るみたいで、例えば車の運転はきっともう無理だろう。

父親の症状は俗に言う「脳梗塞」で、特に「塞栓性(脳塞栓症)」と呼ばれるもの。
ウィキペディアの解説によれば

脳血管の病変ではなく、より上流から流れてきた血栓(栓子)が詰まることで起こる脳虚血。それまで健常だった血流が突然閉塞するため、壊死範囲はより大きく、症状はより激烈になる傾向がある。原因として最も多いのは心臓で生成する血栓であり、そのほとんどは不整脈(心房細動)に起因するものである。



つまり動脈硬化などによる血管の詰まりによるものではなく、心臓のポンプ作業によって飛ばされた血栓の飛んだ先が脳内血管だったことによる発症。
特に最後の記述にある「不整脈に起因」とあるけれど、万の悪いことに
父親のそれは自覚症状がないものだった。

心房細動は無症状のことも多く心機能もそれほど低下しないため、合併する脳塞栓の予防が最も重要になる。心房が有効に収縮しないため内部でよどんだ血液が凝固して血栓となるが、すぐには分解されないほどの大きな血栓が流出した場合に脳塞栓の原因となる。特に流出しやすいのが心房細動の停止した(正常に戻った)直後であるため、心房細動を不用意に治療するのは禁忌となる(ただし、心房細動開始後48時間以内なら大きな血栓は形成されておらず安全とされる)。



これまた最後にある「細動開始後48時間以内なら云々」という記載も、たとえ発見が早くてすぐに病院に搬送されたとしても、その搬送先に肝心の設備がない場合もある。というよりも、この手の早期処置が出来るのは専門病院か大学病院など、数はかなり限られる。

第一発見者は母親であった。

夜中にふと気づけば、父親が唸りながら隣で倒れていたらしい。
父親はその年代の中では背が高く、骨格がしっかりしている人なので
そんな大男が倒れればかなりの物音がするはずなのだが、これまた万の悪いことに
その日に限って前日に風邪薬を飲んでいたため、母親の眠りはいつも以上に深かった。
なのでいつ父親が倒れたのかよくわからない。母親が目覚めた時には、失禁で周囲を汚した父親が意識朦朧と唸ってた。

実は今回は父親にとって2度目の発作である。
1度目は奇しくも長嶋監督と同じ日で、もちろん私はすでにカナダにいた。
だが最初だったというのもあって症状もごく軽かったため、私が事の顛末を知ったのは「後日談」としてだった。
だからカナダから慌てて帰国することもなかったし、実際、去年の夏に両親が来たときも「ホントにそうだったの?」と疑ってしまうほど、後遺症はほとんどなかった。
ちなみにその時の血栓は左脳側。以降、大阪にいた頃から病院で定期検査をしていたし、2年前に転居した時も大阪の病院から紹介状をもらった上で、今の土地にて定期健診は続行されていた。

そういう事情があるので、救急車にて搬送された先はもちろん定期健診を受けているいつもの病院。だが、この病院は先述の48時間以内の処置設備は完備しておらず、おまけに自覚症状のない不整脈持ちだったことも、今回の入院で初めてわかった。

主治医曰く「定期検査の際は異常なし」であったし、自覚症状がないんだから本人も自身の不調がわからない。確かにそうなんだけど、家族にしてみれば「じゃぁ、今まで何を検査してたんだ?」というのは至極当然だと思う。
また当初、父親が搬送された際にもすぐに自分の患者だとは気づかなかったらしい。だからそれだけ普段の父親の検査結果は「特に問題なし」だったのだろう・・・・・・と、良い方に解釈してみる。

結果、今回は血栓の到着先は右側。つまり左側半分が麻痺状態となった。

しかしこの先生は翌日、母親に「半身不随は覚悟して下さい」と言い放ったという。それも別室ではなく、ベッドに横たわっている父親の目の前で。
母親によれば、確かにその時の父親は意識はまだ朦朧としていたが不明だったわけではない。だから先生の言葉も聞こえていたはずだと。
デリカシーがない。というか、これが日本の医療の現実なのかしら。と、不安交じりのため息をついたという。

母親からの一報を聞いた妹が始発で駆けつけてくれ、その途中で私にメールを送ってくれた。もちろんその時も驚いたが、ちゃんとした経緯を聞いたのは私が日本に着いてから。父親が倒れて1週間後だった。

しかし、私が戻ってからもさらに「日本の医療の現実」というものをまざまざと知らされる羽目となる。


続きは後ほど。
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