大きな北国での小さな日常。

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わかってくれとはいわないが そんなにオレが悪いのか

俗にいう「木の芽立ち」な時節のせいか、ここ数週間ほどは
心身ともに不調の荒波に飲まれておりました。
気がつけば、机の上にはビタミン剤にブルーベリーサプリメント
さらには風邪薬と心の風邪薬など様々な医薬品が散乱しております。

先週月曜日にラボミーティングがありまして、PIやポスドクの採用はまだ継続中ではあるものの
スタッフはある程度の頭数は揃ったということで各自の正式担当業務の発表が
当日の主な議題。要は「辞令発令」みたいなもの。

手渡されたリストには、各スタッフの名前の横に担当業務。
カトリーナの場合「Katrina(Molecular bio)」といった具合。

そして私。

「Behaviour, Molecular bio, Analysis」

Behaviour は直訳すれば「行動」「習性」だが
ラボ内では「(ラット系の)実験」という意味も含まれる。
今まで散々、D教授他から「やまざきさんは実験担当」と、口頭内示を受けてたとはいえ
こうして文書化されると、なんだか身が引き締まる

…なんて悠長に考えてたのはほんの数秒。

他のスタッフは「プログラミング(Program)」や「データ解析(Analysis)」など
一人につき一つの業務なのに、私だけ3つ。特に Behaviour は私以外誰もいない。
現在、Mラボに所属しているPIは、大ボスであるM教授、D教授、A教授の3人だけど
年内にあと2人採用するので計5人。さらにポスドクや学生達も加えると
総勢10人以上の研究者達がMラボ傘下に入ることとなる。

問題1:この中の一体何人がねずみちゃんを使った実験を行うでしょう?
答え:ほぼ全員

問題2:実験のあと、細胞系のデータ解析が必要な人は誰でしょう?
答え:ほぼ全員

カトリーナも細胞系担当となっているが、彼女(とマリアンさん)は
また別の解析法を使うので、私の業務とオーバーラップする可能性はないに等しい。

来週、全スタッフを対象とした Cluster Cutting の講習会を行います。
リストに「Analysis」と表記されている者は、特にしっかり聞くことはもちろんのこと
他のスタッフも最低のコンセプトは理解しておくように。


自分が置かれつつある現実を必死で考えてる間、M教授が続ける。

ただし、実験が始動したら一番忙しくなるのはきっとやまざきさんだから
解析要員にはカウントしないように。そうじゃないと業務過多になるから。
もちろん講習には出席してもらうけどね。



不調の荒波、それも主にメンタル部分が巻き込まれ始めたのは
このミーティング終了後からだったような気がする。
「本当にここでやっていけるのかなぁ」という不安が、むくむくと湧いてきたのだ。

Mラボスタッフは私を入れて計6人。そのうちの4人が院卒。
あと一人は私と同じ学部卒だけど首席クラスで卒業。
またPI候補者と言われている人達の推薦人も蒼々たるレベルの人達ばかりで
(中にはノーベル賞受賞の某氏の名前も)今の私にはなんだかもう
「ぺーぺーなので頑張ります!」心持ちで乗り切る以前の問題で
薄氷の上を歩く心境とはまさにこのことなのかもしれない。

しかし、身体というのは自分が考えている以上に正直だ。

この心境が今後も延々に続くのかと思っただけで、咳が止まらなくなった。
喘息持ちではないのだけど、過度な緊張が続くと空咳が続くクセがある。
ちゃんとした医療機関で診断された訳ではないので、周囲にはほとんど言わなかったし
言ったら言ったで面倒くさいしで、日本にいた頃はよく風邪で誤摩化していたけど。

私、このままいると潰れるわ。

タイミングよく出た「発作」のせいにして午後は早退。そして翌日は一日家にいた。
「こんなことで」と思われるかもしれないけど、表面張力で辛うじて溢れないで済んでいる
並々と注がれた水のように、私の中のいろんなメーターがこの時点ですでに限界値寸前だった。

キミの仕事はお気楽だ。

数週間前、ある人に言われた。
本質的に根が暗い私は、この言葉を一生忘れないと固く誓う。
言われた直後は「今まで私のどこをご覧になってたんでしょう?」と
かなりのショックを受けたのだけど、今は言った本人への怒り・呆れを通り越して
ただ失笑・自嘲のみ。
「お気楽な仕事のはずなのに、なんで苛立っているんだ」と、自分自身に向けて。

頑張ってるつもりんだけどなー
まだまだなのかなー

こういう状況に陥っている人間に対しての一番の禁句は「頑張れ」だ。
でも今の私はその禁句が一番言って欲しい言葉だったりする。

例えば。

お寿司屋さんのカウンターで、板さんの握ってくれたお寿司を頬張りながら
日々の日常をぶつぶつとぼやく私に、ビールを注ぎつつ
「お前もよく頑張ってるよー。まぁ、でも人生ってそんなもんやで。
 あ、ところでな、この間久々に『やすきよ』漫才のDVD観てん」

こんな適当で軽い口調の「頑張れ」がとても欲しかったんだけど
それはきっと無理で無謀な夢のお願いだろう。

ぐだぐだとしていた2週間の間に、見事に自室は散乱。
予報では明日は大雨だけど、春雨降りしきる雨音を聞きながら
掃除をするのも悪くないな、きっと。



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