大きな北国での小さな日常。

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順番は守ろう

昨日は休日出勤。とはいえ、最初から決まってた訳ではなく
先日の同僚達との飲み会で、メキシコ人ポスドクさんが
新しいテクニックを使った実験を日曜日にやるかも、という話から発展して
「見学したいし、多少なら手伝うし」と、ある意味ボランティア的な休日出勤

の筈だったのが、最後からほぼ最後までがっつりアシストしてしまいまして。
休日なのに9時間勤務ですよ。
外は季節外れの大雪で、積雪量が30センチある中での研究所入りですよ。

でもそれはしょうがないというか、別にどうってことないのだけど
問題は、今回のテスト実験が大学側の許可を得てないのに行なわれたことですよ。
一番のぺーぺーである私はもちろんのこと、担当ポスドクさんも彼女のボスから
直前に「やって」と依頼があったそうなので、彼女の意思でのテストではない。
つまり、大ボス含む私達の上司達がフライングで行なったテストだったということ。

認可を得ないまま実験を行なったこと自体は、別に犯罪ではないものの
「動物を使って実験」という、なかなかデリケートなトピックなので
正規のプロセスを踏んでないということは、それこそ倫理を旗印に声を挙げる
様々な団体さん達に刺激を与える可能性があるということ。
特に北米は活動的すぎる団体さんも多いらしく、聞いた話によると数年前、
アメリカの某ラボが自分とこのHPに、ラットだかマウスだかを使って実験してる画像を
掲載したところ「動物虐待に反対」という名目で、脅迫電話やら殺人予告の手紙などがわんさか届き
最終的にラボは閉鎖されてしまったということがあったそうだ。そしてPIはノイローゼに。ひゃー。

だから大学側の許可を得るために、担当者や使用動物数、また該当実験の手順など
全てにおいて何もかも詳細に書かれた「申請書」書類作成作業が必要になる。
もしこのテスト実験が本格的にプロジェクトの一つとなるならば、その申請作業は必須。
だけど、今回のようなぶっちゃけ「テストのテストのテスト」ためだけに
膨大な時間はかけられない。だから先行でやってまえ!という大ボス達の気持ちは
わからないでもない。
でももし何らかのルートでバレた場合、まず矢面に立たされるのは現場にいた私達な訳で。

そんな、ちょっと複雑な事情が背景にあったことを知ったのが今日だったので
本来なら、新テクニックが成功したことをポスドクさんと声高々に喜びたかったのだけど
お互い自主的に箝口令ですよ。知ってる人はもちろん知ってるけど
敢えて自分達からは言わないでおこうと。

ちゃんと最初から説明してくれれば、こっちもちゃんと口裏合わせるのにね。うむ。

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