大きな北国での小さな日常。

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人間らしいキミと

ブログを開設してまだ1週間足らずですが
毎日少しずつカウンターが回っていて、こちらとしてはとても嬉しい限りです。

ブログを始めた理由は2つ。

・家と学校(または図書館)の往復&勉強の毎日に疲れ始めたこと。
・連絡が途絶えがちになる友人知人たちへの生存報告。

最初の理由である「疲れ始めた」というのは、もちろん留学生活に疲れたのではありません。
自分のしたいことを学んでいるから(決して簡単ではないけれど)むしろ楽しい。
だけど、学校行って授業に出て復習して宿題して、という生活を2年も続けていると、また今後も
さらに続けるんだろうと思うと、何か「足跡を残したい・残さねば」という欲望に駆られたのがひとつ。

で、どうせ逆算されない日々を残すのならば、友人知人にも読んでもらえたらいいかもね。
滞りがちなメールの代わりにもなるし。と思ったのが2つ目の理由。
この2つ目の理由は予想以上に効果を発揮して、久しく連絡を取ってなかった友人から
「読んだよー」という連絡が来て、嬉しいやら恥ずかしいやら。

このように元気でやっとりますです、はい。

こうして連絡が取れたらいいものの、全員が全員そうはいかない。
こっちが連絡を取りたくても、連絡先がわからない人が数人いる。

そのうちの一人。

彼女はバイト先の後輩だった。
配属部門は違っていたので、直接、一緒に仕事はしたことなかったけれど
同じフロアの隣同士の島だったので、少しずつ話すようになった。
実は私は、どちらかといえば集団行動が苦手なタイプで
他のバイト達と仲良くしていても、例えばお昼休みなどは一人で過ごすのが好きだった。
彼女も同じタイプだったらしく、やはりお昼休みは一人だった。

だけど彼女の醸し出す空気は、他者を寄せ付けない鋭さを帯びていて
私の「一人でぼけーっとしたい」というすこぶる単純な理由とは少し違っていたし、
実際、他のバイト達が「なんか近寄りがたい」と、給湯室で話してるのを耳にしたこともあった。
私にしてみれば「そんなことを話してるあんた達の方が近寄りがたい」だったので、
逆に自分のペースで彼女に声をかけるようになり、それが功を奏したのか、
気がつけば彼女は「たまに一緒にお昼を食べる相手」になっていた。

その日は確か、桜舞い散る春の陽気だったと思う。
お花見がてら近くの公園でお昼を一緒に食べていると、突然

「私って(周囲から)どう見られてると思います?」と聞いてきた。

「浮いてると思う(笑)でも私もそうだしねー」

「実は、来月でバイトを辞めようと思うんです」

「あらー、残念。寂しくなるねー」

「あの、実は」

彼女は私の方に体を向け

「私、同性愛者なんですよね」

実をいえば、こうやってカミングアウトされたのは彼女が始めてではなかった。
過去に2回ほどある。どちらも男の人からだったけど、なぜか
「やまざきなら話してもいいかなぁ」と思うらしい。
どうしてそう思うのか、こっちはさっぱりわからないけれど
きっと数少ない私の長所のうちの一つなのだろう。
私は同性愛者ではないけれど、昔から「誰が誰を好きになろうが、そんなことはどうでもいい」という考えで、それは今でも変わっていないし、きっと一生変わらない。
むしろ、男らしいとか女らしいとかそんなことよりも
人間として誠実である方が大事なんじゃないかと思っている。

そんなことを彼女に話し、彼女もまた自分のことを話してくれた。

・男性ともつきあったことがあるけど、ずっと違和感を感じていたこと
・今、付き合ってる女性に運命を感じたこと
・親に話したら勘当された。以来、3年ほど実家には戻っていないこと

その時、彼女の携帯が鳴った。彼女の”運命の人”からだった。

「あのねー、今やまざきさんが隣にいるんだけど、私達のこと話したの。そしたらね、全然びっくりしなかったのー。嬉しかったー」

そう話す彼女の表情は、普段のキリリとしたクールな外見とは裏腹に、本当に嬉々とした
歳相応の可愛らしい笑顔で、それが却って、彼女がずっと背負っていたものの重さが見え隠れして、なんだかとても切なくなってしまったことを覚えている。

結局、一緒に食事をしたのはこれが最後となり、彼女はバイト先を辞めてしまった。
その後
「同性者結婚が合法の国へ、二人で移民します」という彼女からのメールをもらったものの、
私のパソコンがクラッシュしてしまって、彼女の連絡先をなくしてしまった。
それ以来、彼女の行方はわからない。

生きていればいつかは会える。という言葉があるけれど
もし回りまわって、彼女がこの日記を目にしてくれていたら、とても嬉しい。
それが叶わなくても、あの嬉々とした笑顔で毎日を暮らしているのなら
もっと嬉しい。

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