大きな北国での小さな日常。

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今こそ別れめ いざさらば。

ここでも何度も書いてるように、いよいよ4ヶ月間に渡る長い夏休みが始まった。
だが、夏休みといえるのは学生の身分だから言えることであって、そうじゃない人、例えば前学期で全て修了した人にとっては
新たな旅立ちの時期でもある。

ESL時代から一番仲の良かったメキシコ人のLちゃんが、2年間の院生活を無事修了し、明日母国へ帰ってしまう。
今日は元クラスメートのKAちゃん(液体窒素アイス)もお招きして、我が家で最後のお食事会。
可愛い生徒の旅立ちに、前夜からママさんがタンドリーチキンを仕込み、パパさんは「Von Voyage」とデコレートされたケーキを準備してくれた。

Lちゃんは本国では元舞台女優。
「将来はプロデューサー的なことをしたい」と、うちの学校の演劇コース初の「留学院生」として、明るく
そして一生懸命に日々勉強していた。

また、Lちゃんはシングルマザー。つまり未婚の母。
今年4歳になる男の子を育てながらの学生生活は、私の「言葉がよくわからん」苦労よりも、全く違う意味で大変だったと思う。
Lちゃんが「プレゼンテーション」と題した自作の舞台公演中、ベビーシッターも何度も受け持った。
その度Lちゃんは、こっちがいくら断っても「これはお仕事だから」と、ベビーシッター料を払ってくれた。
だからというわけでもないけれど、疲れているLちゃんの負担を少しでも軽くしてあげようと、食事を作ったり、掃除したり。

Lちゃんと私は同年代だけど、それ以上になぜか気が合った。聞いたところによるとESL当時、先生達の間では

リベラルで自由闊達なLと、コンサバ風情な日本人のやまざきが、どうしていつもつるんでるんだ?

という噂で持ちきりだったという(先生達は意外に噂好き)。
結果論でいえば、見かけほどLちゃんはリベラルではなかったし、私もコンサバではなかったということだが
そのくらいLちゃんと私は、端から見れば「意外な組合せ」だったらしい。

そんな「意外な組合せ」な2人は、顔を合わせば色んな話をしていた。
過去の恋愛話や現在の笑い話、そして未来への不安など、時にはケラケラと笑いながら
時にはお互いがお互いを慰めあいながら、本当にいろんな話をいろんな場所で延々としていた。

Lちゃんは元女優さんだけあって、感受性が細やかで豊かだ。
また芯から明るく包容力もあって、こっちはLちゃんのラテン気質にどれだけ救われたかわからない。
今でこそ「先のことは後で考えよう」と思うようになったが、当時の私は、日本の友人達からのメールを読む度に
社会からの取り残され感で押しつぶされそうになるほど、まだ神経の線が細かった。
そんな時、Lちゃんはよく自宅に招いてはメキシコ料理を振舞ってくれたり、一緒に映画を観たりして
何気なく私の側にいてくれて、そんな私もLちゃんに甘えながら、帰る頃には「ん、頑張る」な気持ちになっていた。

今日のお食事会も、お別れ会というよりは、みんなでワイワイ喋ってケラケラ笑ってと、終始いつも通りの雰囲気で幕を閉じた。
お陰でこっちは泣かずに済んだし、多分泣いたとしても、Lちゃんはあまりそういうのは好きじゃないだろうから
変に涙を堪えるよりはきっと良かった。
今日は、昨日の晴天とは打って変わっての大雨だったから、きっと空が代わりに泣いてくれてるんだろうなぁ
なんてことを結構本気で思っていた。

明日は研究所勤務の初日なので、残念ながら空港でのお見送りは出来ない。このひと時が暫しの別れとなる。
なのに、最後の最後まで万遍の笑顔な私たちだった。

Lちゃん、いろいろありがと。メキシコでも元気でね。
今度会う時には、Lちゃんの好きな赤ワイン持参でね。
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