大きな北国での小さな日常。

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Welcome to my rat house(その2)

さて、研究所勤務も早や2日目。
しかし、たった2日目しか勤務していないぺーぺー(それも学部生)のはずなのに
「へ?! もうそんな仕事を教えてもらったの??」と、院生達が驚くほどのスキルを叩き込まれている やまざき です。

院生達もびっくり!なそのスキルとは・・・・・・の、その前に。
お食事中の方、あるいはスプラッタ系がダメな方は、ここから先はお勧めしません。

今日の裏道茶房はR指定バージョンでお届けです。

では覚悟を決めた方から「続きを読む」をどーぞ。
まず初日。

今回お世話になる、S教授の研究グループ全員が集まったスタッフミーティングにて「よろしくお願いします」と自己紹介の後
「んじゃ、彼の元で仕事を聞いてちょーだい」と教授から指名されたのが、院生のJOさん。
うじきつよしを若くして、さらに爽やかにした風情の兄さん。
交換留学生として、日本滞在経験がある人で、親切で教え方もとてもわかりやすい。
そのJOさんから「午後からこの作業を見学してね」と言われたその作業とは。

結論から言えば「ネズミ(Rat)の脳を採取する」ことであるけれど、実はキチンとした手順がある。
人間を始めとする哺乳類の体内には、当然血液が流れている。その血液は体中のありとあらゆるところを流れている。
もちろん、脳内にも流れている。もし、想像の範疇で「脳採取」という言葉を聞けば
「頭を掻っ捌いて、頭蓋骨開けて脳味噌ほじくり~」な場面が頭に浮かぶと思うが(ひょっとして私だけか?)それだと
脳内血液が細部を観察する際に影になったりして、観察や実験の邪魔をすることがある。

質問:ならばどうするか?

回答:血を抜く

この作業は英語で「Perfusion」と言う。日本語でいうと「灌流(かんりゅう)」。
つまり血液を無色透明な液体(生理食塩水&ホルムアルデヒド)と入れ替えて、血液による影をなくすというもの。

質問:では、その方法とは?

回答:心臓に液体を注入する

ネズミちゃんを全身麻酔状態にして開腹。ドクドクと動いている心臓に、生理食塩水と繋がっている針をドスリと一刺し。
その際、心臓の裏側の部分を別の針で刺してつぶしておく。
ご存知のように、心臓は体液を身体の隅々までいきわたらせるポンプの役目をしているから、その機能を利用して
生理食塩水を流し込み、つぶした心臓の部分より血液を流し出す、というのが一連の仕組。

一定量の生理食塩水が注入されたら、今度は全身を硬直させるためにアルデヒドを流し込む。
この時点で、ねずみちゃんはとっくに三途の川を渡っているわけだけど、その渡ったはずのねずみちゃんが
アルデヒドによって戻ってくる。

そう、動く。

まるでダンスをしているかのように、手足をじたばたさせて動くのだ。
血液が流れ出た後に機能不全となった組織が再度回復されるため、運動神経が刺激されてお陀仏ネズミが動くらしい。
この辺のメカニズムは今ひとつピンとこなかったので要復習。
確かに内臓はみるみる膨らんでいって、開腹部分から余裕で飛び出てたけど。

最後は、アルデヒドまで投入されて固くなったネズミの首根っこを掴んで、はさみでチョキン。
その頭部を開いて脳味噌を取り出して「一丁あがり」。

本当は見学のみのはずが「やってみる?」といわれて、思わず「はいっ」。
練習として数体こなしてるうちに、作業が終わる頃には「チョキン」までの工程をすっかり任されていましたわ。

実を言うと、この手のことは案外と平気な方である。
血も怖くないし、内臓も平気だし。元々、お魚捌きが嫌いじゃないから(言っても鯵や鰯の手開き程度だが)
「大丈夫?」と心配してくれる周囲をよそに「全然おっけー」な状態だった。
そんな私の返事に、別の院生であるFR(去年受講したクラスの教授助手だったので、私のことはすでに知っている。
結構好みのタイプ)には「ゲッ」って顔されたけど、本当に大丈夫だった。
むしろ、生きてるねずみに電気ショックを与える実験の方がエグいよ←これは今日の午後やった。

あぁ。
初日の、それもまだ半日分でもうこんなに長文。
今日もいろいろやったのよねー。この調子じゃ、しばらくネタには困らんな、きっと。
この2日間の仕事内容は、確かに「ネズミ絡み」だけど、彼らの世話どころか三途の河へ放り投げることばかり。
もちろん、命を粗末にしているわけではないから、後ろめたい気持ちになる必要はないと思っているけど。

それにJOを始め、みんな親切な人ばかりなのでホッとした。人間関係の方が不安だったからね。
明日は何をするんだろう?

FR:そのペースだと、夏が終わる頃にはもっとヘビーワークなことさせられるよ、きっと。

言っとくけど、あたしゃ、元・日本の勤め人だよ?
カナダ人には「ヘビーなこと」でも、日本の企業よりはマシだろうよ。

なんてことを思っている私は「甘い」考えなのかしらん?


とにかく、待て、次号!
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